彼方立てれば此方が立たぬルークス(NISSAN)

タイムズカーでいくつかの車種に乗っていると自分が求めている快適さのポイントがいろいろあることが分かります。強い信念があるわけではないのでその都度気になるところは変わりますが、まとめてみると法則があるかもしれません。

軽ハイトワゴンのルークス(NISSAN)に乗りました。以前は気になるところは少なく、足踏みパーキングブレーキの位置がつかみづらいことぐらいしか気になりませんでした。ところが、今回乗ってみると気になるところが増えてしまいました。

最初に気になったところは、走り出したときの車体のブレでした。車高の高さによるものだと思いますが、安定性に欠けた印象を持ちました。以前は気になりませんでしたが、車の運転に慣れてアクセルを踏む量が増えてしまったのかもしれません。不安になるほどではありませんが、長距離の運転や加減速の繰り返しをすると疲れがたまりそうでした。車内空間を広くすることとのバランスであり、近場を乗るには気にならない程度ですが、視線も高いので気疲れもしそうに思いました。

もう一点気になったところは、左足を置く位置でした。以前は足踏みパーキングブレーキの位置が分かりづらかったのですが、今回は位置は気にならずすぐにわかりました。その代わりなのか、左足を置く位置がありませんでした。足踏みパーキングブレーキがほぼ車体中央部分にあり、それより左にはスペースがありません。そのため、左足を置いておく位置が足踏みブレーキの下側になります。以前は「センター寄りかつ上方にあった」との印象を持ちましたが、これは左足の定位置を定めてから足踏みパーキングブレーキの位置を探したためだと思います。頭の中にある左足を置く位置と足踏みパーキングブレーキのある位置の組み合わせに車が合致していませんでした。どちらか一方を快適な位置として認識すると他方への違和感が生じてしまいます。

サイドブレーキを置かないことは軽自動車としては当たり前なのだと思います。これは車幅が狭いため、センター部分のスペースが狭いことが原因です。しかし、そうして足踏みパーキングブレーキにすると今度は左足が迷子になります。軽自動車にとっては電動パーキングブレーキが正解かもしれません。電動パーキングブレーキは触感によるONOFFが分かりづらい不便さはありますが、左足の所在のなさよりは良い気がします。ただし、電動パーキングブレーキもハンドル横などについてくるのでは、操作をするたびに上体を起こす必要があったりして快適さはありません。

小さな空間に収めようとすると、工夫をしても違和感が残ってしまうのはノートパソコンの特殊なキーボード配列と同じです。そして、その特殊さになれると一般的な配置に対して違和感を覚えるようになり、快適さが限定されてしまいます。レンタカー用と自家用車用では作り方の方向性が異なりますね。

自分を慣らす方向性について考えたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です