ふと気になりレンタルバイクの料金を確認してみましたが、車と比較して高額であることを知りました。これまで別々に見たことはありましたが、時間単位で比べてみると車と同程度の料金は125cc以下のバイクの利用料金が近いです。125ccというと、いわゆる原付二種に当たります。中型になると、料金だけみれば車よりも高くなります。車両の価格だけで考えると、レンタル料金は逆転しています。
この料金の違いについては、需要の数の違いや事故率の違いが影響しているようです。たしかに、バイクを見かけることは多くはありません。そもそもレンタカーさえ走行している総数の中での割合からは少ないものがありますから、仮にバイクも同程度の割合だと考えれば、ビジネスとしては利用料金を高くせざるを得ないでしょう。また、事故率についても、バイクであれば仮に転倒したとしても傷がつき修理費が発生することはありえます。保険があるとしても、それは保険料に反映されることになりますから、結果的に利用料金は高くなります。車であっても事故が発生すれば同様の話はありますが、事故の発生割合ということからすれば、バイクのほうが多いのでしょう。
こうしてみると、レンタカーの利用料金は、相当に低く抑えられていると思われます。その低価格の影響か、あるいは原因と結果は区別できないかもしれませんが、車の場合は日常の足として利用されることも十分に含まれていると考えられます。レンタルバイクを日常的に使うということは、私にはあまり想像できません。バイクに乗ること自体が目的になって利用することが多いのではないでしょうか。
さらに、最近見かけることが多くなってきた電動キックボードの利用料金をみてみますと、現在は基本料金50円に15円/分とのことです。仮に1時間利用すると950円であり、3時間利用すると2750円です。ほとんどレンタカーと変わりません。サブスク形式で支払料金を安くする方法はあるようですが、車の費用対効果を考えるとなかなかビジネスとしては簡単ではなさそうです。電動キックボードの利用方法として移動先の駐車場で返却することができるので、純粋に乗っている時間だけ利用料金を支払うことがレンタカーと異なりますので一概に比較はできませんが、レンタカーの利用料金の安さが際立ちます。それだけ車が社会に溶け込んでいるということでしょう。
レンタカーが安いとはいっても、カーシャアのシェアトップのタイムズカーは、すでに持っていた駐車場ビジネスの活用という土台があったことの優位性がありました。それにより現在の利用料金が確保されており、他社がそれに追随していると考えると、レンタカーの利用料金が抑えられているのは社会的には偶然での要素が強い印象も受けます。タイムズカーのビジネスが上手だったという面もありますが、それでも順風満帆とは行っていないようですから、なかなかのバランスの上に成立しているビジネスモデルなのでしょう。持家賃貸論争ではありませんが、今後もバランスを見ていきたいと思います。