確定申告は毎年めんどうだと感じているわけであるが、これはそもそも私の意識が原因なのではないかと思うに至った。
確定申告がめんどうであるということは、私の印象であって、万人に対応するものではない。人によっては、なんとも感じずに淡々と処理されていることだろう。むしろそういう人の方が多いかもしれない。
私の印象の原因は、私自身の確定申告手続に対する知識が不足していること、確定申告はめんどうであるとの支援業界の印象操作に影響を受けていることの2つが考えられる。いずれも真実であろうし、いずれも克服することができると考えている。
そもそも、振り返ってみればそれほど大変な手続きではない。新しい手続きをすることは少なく、毎年ほぼ同じ内容の繰り返しになっている。E-taxだったり、適格発行事業者だったり、ときどき新しい手続きをする必要は生じるが、それ自体についてめんどうだと感じることは少ない。むしろ、新しい手続きを理解するのは面白みさえある。これは、国としても納税者に理解させようと努力していることの影響もあるだろう。
手間に感じていることは、毎回同じことを調べ直していることの影響が多分にある。定型的な処理にも関わらず、まとめてやろうとすると、記憶が曖昧になっていて、確認しながら思い出して行っている。これは、やり方を残しておけばいいだけの話だ。その手間を面倒がるから、面倒が余計に増えている。
自分自身の備忘録を作っていけば、この先かなり精神的負担が減るのは間違いない。
もちろん、税理士に依頼するのもひとつの方法であるし、本業に集中して経理や税務申告は税理士にまかせるべきという考え方も正しいと思う。将来的には十分ありえる話ではあるし、人に任せてしまうことの大切さも頭では理解できているのであるが、今しばらくは自分でやってみたいと思う。
そして、理解してしまえば、確定申告がめんどうであるというのは、無知ゆえの短絡的印象という思いがより強くなってくる。
調べ物をするときも、苦手意識がある分野というのは、私自身の知識不足であることが多い。調べたところでわからないものもあるが、確定申告は国が制度として作っているものであって、一般人が理解することも前提となっているものである。ややこしくして税理士の仕事を増やすのだという陰謀論も聞くことはあるが、こと納税に関しては国は国民にできるだけ理解させようとする方向性があると考えていることから、苦手意識を持つのはやはりお門違いだろう。
日常から準備をし、淡々と処理していけば、確定申告はそれらをちょちょいとまとめて整理するだけになるはずだ。各種サービスも便利になってきている。苦手意識は払拭したい。