背表紙の大切さ

ネットで表示される本の見た目の多くは、表示の画像が使われている。それは当然ではあるのだが、背表紙の画像がほしいことがよくある。

実店舗で本を探すときは、ほとんどは背表紙を見て探している。ネットから知った本を探すとき、知っている表紙から、知らない背表紙を探さないといけない。両者が有機的につながらない。ネットで知った本を実店舗で探すのは困難を伴う。それでも単行本であれば、なんとなく雰囲気はわかるのだが。

文庫や新書などでは、背表紙にのみ通し番号が入れられていることがあり、表紙にそれがなかったり分かりづらいことが多い。これには正直、かなりいらつかされる。目的の書籍にたどり着く手間から、実店舗での購入をためらうほどだ。これもネットに売上が取られた原因の一つではなかろうか。

新刊であれば実店舗でも目立つところにあるので困ることはないが、そうでないと特に手間が多い。

ネットからすれば、ネットで買ってもらいたいということかもしれず、背表紙の画像を用意することも手間が大きく増えてしまうだろう。しかし、出版社側には、せめて表紙から通し番号をわかるようにしてもらえればと思う。書名をネットで検索して、表紙だけでは足りないので、本の詳細情報などを調べてようやく番号がわかるのだ。そして、ようやく判明した番号を元にして、棚の中から目的の本を探す。

なかなかに不便である。クリックで数日待つ方に惹かれるのは当然かと思う。

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