本の整理とデジタル化と

本のデジタル化の始まり

本を整理している。残すものを選び、それ以外のものは、捨てるか、デジタルデータにするかなどと考えていた。

データにするのは、かなり以前に試みたときは、いやに面倒な記憶があった。しかし、この度試してみると、そこまで手間ではない。スキャンが日常的になったことも影響もあるが、私が使っている機材は変わっておらず、そこまで影響が大きいとは思えない。

以前と変わったことは、カバーの裁断をやめたことだ。カバーはそのままスキャンをし、必要に応じてトリミングすれば良い。これで体感の労力を半分ほどになったのではなかろうか。

スキャン直前までの形で置いておき、スキャンは手が空いたときの気分転換に行えば良い。捗りそうである。

デジタル化、神の本、手放す本

本のデジタル化を再開している。デジタル化それ自体も目的のひとつではあるが、どちらかというと手元の本の整理の意味合いが大きい。

何年も触っていない本がたくさんある。視界に入って気になってはいるが、手にとっていない本がたくさんある。思いもかけなく掘り出される本がたくさんある。同じ本を買ってしまうこともめずらしいとは言い難い。

これでは本当に、場所も本ももったいないので、すべて手に取ることにした。

整理をしていくなかで、本は3つに分けられた。ひとつ、そのまま残すもの。ひとつ、デジタル化するもの。残りは手放すもの。

多くを残してしまっては意味が半減するので、そこはできるだけ厳しく判断している。要素としては、読み返したり使ったりするため、本の形が望ましいもの。思いで深くてどうしても残しておきたいもの。その他どうしても紙のまま残しておく積極的な理由があるもの。

それら以外はデジタル化するか手放すのだが、デジタル化も一定の制限をすることにした。なぜならデジタル化もそれなりの手間がかかるので、なんでもかんでもしていては、際限がないからだ。目に見えて減らしたいので、とりあえず数百冊ぐらいは整理したい。

空間の整理という意味では、文庫はやりがいが少ない。そもそも小さいのであるが、手間は単行本とあまり変わらない。新書とくらべても、紙が薄いのでそのあたりもなんともやりづらい。そのため、文庫と新書は後回しにして、単行本や雑誌を整理している。

現在は、定期的に購読している雑誌はない。過去の雑誌は、バラバラに買っていたものは手放して良さそうだ。ある程度バックナンバーが揃っているようなものは、デジタル化してもよいかもしれない。

単行本を整理していて、ハードカバーもソフトカバーもあるわけだが、いわゆる自己啓発書のようなものがいくつかでてきた。高確率で手放してよいと仕分けている。読み返すことはないだろうなという印象を持つ。資料的なものは、デジタル化してしまって良く、デジタル化に合う筆頭であろう。

今回手放したような本は、今後あまり気になることもなさそうである。

本の分解

本を分解するのにカッターナイフを使っている。カッターナイフを使うのは久しぶりだ。

一段落ついてパソコンの前に戻ると、親指にしびれがあった。力をいれて押さえつけていた反動である。力を入れすぎると、その後に繊細な操作はできなくなることを実感したときであった。コンスタントに作業を続けるには、無駄な力は入れないほうが良いはずだ。

力を入れてカッターナイフを使うことは、手元を誤ったときにあらぬところへ刃先が向かってしまう危険もある。小さいころ、カッターナイフだったかハサミだったかで誤って自分の手を切ってしまい、血だからけで親のところへ助けを求めに行ったことが思い出す。痛みはあまりなかったように思うが、あの血の量は驚きであった。病院に行ったかどうかは覚えていないが、行かなかったように思う。傷はそこまで深くなかったのだろう。

無駄な力を入れずに刃物と力と重さで作業をするのが、体にも良く、危険も少なくなりそうだ。道具の手入れ、この場合は刃先が効く状態にして、軽い力で作業をしたいと思う。カッターナイフなので研ぐことはないが、刃先は気軽に新しくしていこう。

念の為カッターマットも購入した。怪我をしては何にもならない。

分解する順番(単行本、新書そして文庫)

書籍のデジタル化の中で、文庫や新書は手間の割に効率が悪いと考え、単行本を優先してきた。この度、新書をデジタル化してみたが、単行本よりも手間が少なかった。

まず、解体の手間が少ない。背表紙は容易に剥がれる。

そして、切り分けも浅く切るだけで可能であった。さらに、紙質が薄いため、同一の裁断機を使うとしても、紙質の厚い単行本と比較して多めの枚数で切り分けることができる。

スキャンについては、大きくは変わらないかと思っていたが、意外にも2つの利点があった。ひとつは、紙質が薄いため、ADFに一回でセットできる枚数が多いことだ。そして、もうひとつは、紙の幅が小さいために、スキャンに必要な時間もそれに比例して短くなることだ。スキャンは読み込みの時間を考えて、幅の短い部分が縦になるように読み込み、データにて90度回転させている。

新書は単行本と比較してデジタル化により書棚に生まれる余裕は小さいが、デジタル化の手間もそれなりに小さいことは意外であった。そして、単行本も新書も本の形で必要のないものは、区別なくデジタル化して良いと思える。

残ったものは文庫である。紙質は、新書よりも薄く、装丁も簡易である。残る懸念は、ページ数が多いことだ。紙質が薄いとはいえ、本の厚み新書より厚いものもあり、その辺りがどの程度の負担として現れるかがみものである。

順調に進む本の処理

本のデータ化を進めて、おおよそ300冊ほどが終了した。まだまだ、まったく本が減った気はしていない。300冊がどれほどのものかと、本棚に残っている本で見てみると、それなりの量になる。棚でいうと前後に入れて5段ほどにはなっている。

それでも見た目が変わらないのは、処分された本が仕舞われていたものだからだ。見える位置のものも処分していっているが、奥から染み出してくるので、棚が空くことはない。

見えないところに、それだけの本があったのかと思うと、やはり進めてきてよかったと思う。何年も目に止まらないところにあったものたちが、表に出てきているのだ。

そして、自分自身の蔵書への印象が、その目に見えない部分の者たちによって多分に裏打ちされていたとことも、新たな発見である。存在を忘れていた本というのは、わずかしかなかった。

一休みとリスタート

データ数をカウントしてみると、600を超えていた。上下巻やシリーズ物は適当にまとめてしまっているので、おおよそ700冊かその辺りになるかと思う。ようやく、なんとなく、部屋に空間が空いてきたという感触がある。

とはいえ、目の前の本棚自体はまだまだ整理しきれてはいないのだが。それでも、本の質の密度はかなり上がっていることは、目に見えて実感できている。

一つの発見が、デジタル化したほうが読みやすいことである。何度もペラペラめくるものは書籍の形が良いことはあるが、デジタル化することにより、データにアクセスできれば本棚を探す必要がなく、デジタルでメモを取りつつ読み進めることができる。これは大きなメリットである。

デジタル化に迷ってしまう本も、思い切って進めてしまって良いと思えるようになってきている。文字どおり埋もれさせてしまうよりは、気軽に見られるところに置いたほうが、読む頻度も増えるというものだ。

デジタル化のハードルを、またひとつ下げようと思う。どうせ誰かに引き継ぐものでもない。また、稀少本も殆どない。皆無と言っていいだろう。この本たちは、私のためだけの本たちだ。

紙の資料のデジタル化

手持ちの資料をスキャンしていている。最近の資料は適宜デジタル化していたが、わら半紙の昔の資料がでてきたので、それも流し込んだ。このときの紙の擦れる音がなんとも心地よい。

最近では、コピー用の白い紙の製造コストがさがり、わら半紙を使うメリットがほとんどないのだそうだ。安くもなく、機械との相性もよくないと。

手元の資料をよく見てみると、これは昔の記憶にあるわら半紙ではなかった。多少目の荒いコピー用紙といったところだろう。小さい頃に使っていたわら半紙は、もっとざらざらしていたように思う。そのころの現物はさすがになかなか見つからない。どこからか出てくれば、感触を確かめたい。

適度な粗さで、鉛筆が引っかかる味わいがなつかしい。ボールペンはおそらく使いづらいだろう。そう思うと、赤をいれるときに先生がサインペンを使っていたのは納得である。サインペンであれば、紙の粗さは気にならないし、インクの染み込みもよく最適解だったのだろう。

ちなみに、これぐらいの色の入った紙だと、カラー自動判別でスキャンすると白ではなくカラーと認識されることがある。それはそれは味わい深い色になるのだが、さすがにファイルサイズが大きくなりすぎるため、使いどろころは悩ましい。白黒で読み込めばそこはしっかりと白と認識してくれている。

バラバラにされた本の捨て方

市町村の資源回収を利用した。これは便利である。最近ではゴミの分類が当たり前になってきている。そして、特定の曜日に特定の回収が行われている。しかし、このタイミングが常に利用できるとは限らない。特定の資源については、回収日が週1回や月2回などのものもある。

ところが、探してみると一定の資源ゴミについては、常時回収しているとのことである。具体的には、紙類や古着類は、指定の場所の日中であれば回収可とのこと。

利用してみたらすこぶる便利である。使い方は通常のゴミ箱と何ら変わらない。分類した上で、そこに持っていくだけである。もちこめる分量に物理的な限度はあるが、気軽に使えて便利な行政サービスである。

知ってよかった。

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